ロストレクエム第4話&第5話

例によってバレありレポ。



第4話 無限輪廻

  • 第2話から登場していた空閑兄妹との対決。病気で死ぬ運命にある妹を死なせないために、永遠に同じ一日を繰り返す街を作り上げる兄。それを止めようとするPC…という構図。
  • 始めはのほほんと日常シーン。屋上に集って食事をするPCたち&登場クエスターたち。クエスターが11人もいるぜ。多いなー。「本当にいい一日」を豊かに演じてくれるPCたちに感謝。
  • そして繰り返しがスタート。まぁ示唆されているので当然ではありますがすぐに気づき、クエストを入手。調査開始。
  • ここからが大掛かりなシナリオギミック。情報収集とNPCとの接触を繰り返しながら、できるだけはやくフラグを収集しないと、クライマックスでどんどん敵が強くなるという仕組み。
  • アラヤと接触した際に、アラヤは不敵な笑みと共に不穏な言動を繰り返す。コレに対してハガネが、「アラヤを問い詰める」という行動を選択。これがシナリオに記載されている地雷にひっかかり、その時点で一日が強制終了という事態に。まぁ誰かがひっかかるだろうなぁとは思っていたけどw
  • 妹のアマラを助ける、ただその一心を貫くアラヤに説得は通じない、というのはそうそうに伝わったのか、アラヤとの対決に向けてモチベーションを高めまくるPCたち。う〜ん、カッコイイね。一番は、繰り返しによってマナを奪われ消えてしまった由宇の部屋で決意するほたる先輩でしょうか。
  • 咲紀と大地の<ガイア>で時間逆流を封じ、クライマックスへと望むPCたち。だが、ここからが大変だった…
  • 雪花の<スロウ>が炸裂し、行動値を大幅に引き下げられ、アラヤはフレイヤを使ってもマイナーアクションでPCたちに到達できない…が、ネルガルを使用して強引に突破、マリーシで回避したハガネをのぞき、一気にPC全員をブレイクに追い込む。オーディン、およびコピー系の加護を大量消費したにも関わらずこの一撃を止められなかったPCたちは、この時点ですでにジリ貧に。
  • 行動値の高い雪花、ほたるは、これ以上のエンゲージ攻撃を避けるためにエンゲージを離れてアラヤを攻撃。しかし、この時の距離選択ミスが、後に悲劇を招くことになるとは…
  • ニョルドに対したタケミカヅチでカウンターを行い、大地が死亡→イドゥンで復活。鹿狩の攻撃後に、再びアラヤのフレイヤによって、鹿狩が死亡、ハガネもブレイク。この時点ですでに、イドゥンの数がギリギリ…
  • アラヤのターンが回る前に辛くもアラヤを撃破。だが、その後ろには、サモナーの特技<マルチドロー>を所有するアマラが…
  • マルチドローからのアイスバインドが<ヘイムダル>で炸裂し、すでに防御系加護を失ったPCたちにはなすすべなし。距離をとっていた雪花、死亡している鹿狩をのぞく3人に氷のツタが伸びる。アマラのダメージは、死亡確実、といえるほど大ダメージではないのですが…ここで距離選択ミスが発覚。強力なダメージ減少力を誇る雪花の<マジックシールド>が、ほたるに届かない!
  • カバーリング能力を持つハガネ、HP的には(イドゥンによる復活直後のため)最も高い大地、大地のサイコバリアの対象、鹿狩が自分にイドゥンを使ってマジックシールドを打つ、などの選択肢の妙もあって、プレイヤーたちおおいに悩む。ここまでくるとただ自PCが死ぬかどうかを他人にあずけるしかないほたるPLtatari氏は、ちょっとせつなそうだったなぁ。
  • 結果としては、ダイスが走るのに備えてハガネは大地をカバーリングして死亡。ほたるが助かるにはサイコバリアの出目が…というところで、大地の出目は2D6でなんと3!あぁ。
  • ここで鹿狩が、自らではなくほたるにイドゥン。まぁこれは、GMがミスってアマラが<空蝉>を持つことを教えてしまったために、ほたるのほうがアマラに対して自分より強いと判断したこともあるようですが。
  • 結局、生き残った3人によって、アマラは撃破。戦闘終了後、死亡したクエスターが敵味方あわせて7人中4人。まさに死屍累々。
  • ここでGM(私)が、咲紀がイドゥンを所有しているため、鹿狩とハガネ、どちらか一人が生き返れることを宣言。前々から死亡フラグを垂れ流して死ぬ気まんまんだったハガネPLは、その命を鹿狩にゆずり、ここに死亡決定と相成ったのでした。
  • エンディングでもノリノリでロールしまくるハガネ。最後まで悪いキャラクターだな、こいつw
  • 他の皆も、ハガネの死に絡めて思い思いに演出。私も咲紀で色々とがんばらせていただいた。第6話に向けて、つながっていくといいのだけど。
  • 総括としては、全PCのアラヤ・アマラに対するロール、あるいはハガネの死に対するロールで非常に楽しめた。クライマックス戦闘も、全滅の崖っぷちに立ったとてつもなく緊張感のある戦闘だったし。やっぱアルシャの公式は容赦ねぇなぁ。でも、とにかく楽しいシナリオだった。


第五話 ヒトの生きる道

  • ハガネPLであるyakusi氏は、ハガネの死を見越してか、ほぼ次のPCの構想が立っていたようなので、直後に第5話を開始。
  • 自らがホムンクルスであると知ってしまった鈴音は、人間になりたいと願う。その願いによって、世界から、マナ、奈落、クエスターといった、ヒトを超えるすべてのものが否定されていき…といった感じの自作シナリオ。
  • 結果からいえば、色々と失敗が多かった。
  • シナリオ段階でのミスはというと、やはりすこし長い。前半の一本道部分の中途半端な長さに加え、後半部のギミックのややこしさでプレイ時間は飛躍的に増大。あまりいいこととはいえないわなぁ。
  • また、このシナリオ、敵である鈴音を否定しきれるファクターをGMから特に提示しませんでした(シャドウは否定されない、ということにはしてあるのですが、それを特にPLに伝えることをしませんでした)。まぁこれはミスというよりも私の意図的なもので、否定しきれない・対立しきれない相手という(その願いを受け入れることに問題が特にない)ファクターを提供したかったというものがあったのですが。雪花が死んでしまう、という理由(GMから明確に提供した反発要因は、これと、NPCである咲紀の行動のみ)だけで彼女を止められるのか、結局それはワガママなのではないか、という問いかけ。けれど、PLは動きにくかったかも。
  • 前半の一本道部分にも問題は多かった。やはり情報収集シーンなどを用意して、PLに、シナリオを自ら進めている感を与えるのは極めて重要だと再認識。流されているだけだとなかなかシナリオに乗り切れん。ただでさえ上で書いたように、PLが迷うようにシナリオを作っているのに、そう迷うような余裕もないしなぁ。クエスト達成も難しくなるし。
  • 後半ギミックは、加護・特技の的確な使用によって、かなり良い結果を得たので、クライマックス戦闘はだいぶ楽に。
  • クライマックス前会話にも問題が…。どうもPLの一部には、鈴音が説得しようとするPCに襲い掛かってくるのを前提としていた節が。まぁ冷静に考えれば、別に鈴音はPCたちを好きこのんで倒したいわけではなく、おまけに放っておけば彼女の願いは達成されるわけですからね。アラヤのような自分の力を振るうことにためらいのないキャラでもないわけで、わざわざ自ら襲い掛かるという行動をとるとはあまり私は考えてなったのですよねぇ。PCのほうから「それでもお前を止める」と言われれば戦う、という感じ。これが、上で書いた、否定しきれるファクターを提示しなかったことともあいまって、「説得できる」という感覚をPLに与えてしまったのか、どうもグダグダと長くなってしまった。長時間のセッションでPLが疲れていたのもあるでしょうしね。ほたるの「あなたの怒りを受け止めてみせる」という言葉はかなり理想的だったのですが、そこで一気に戦闘にもっていけなかったのは失策でした。
  • 戦闘自体は、ギミックをほぼ完全に攻略していただけに、楽な進行に。しかし、なぜネルガルを使わないのだろう?まぁなんだかんだで加護もいくつか余らせたまま勝利。ギミックを失敗していると、期待値17のサイコバリアをマルチバリアで乱打し、サイコミラーでPCの攻撃を跳ね返す鬼データになるのですがw。まぁハガネの死によって、フォルセティが加わっていたので(マルチバリアはフォルセティの前には無力)、それでも意外とあっさり勝てていたかもしれませんが。
  • EDは、時間がなかったので驚異的な早足に。アフタープレイもできずという有様。まぁ幸いというか、第6話までのプレイ間隔はわずか2日のうえに、OPが短いので、ここに足りなかったシーンを挿入していこうかと。
  • 総括としては、時間制限のこともあったけども、やはり全体的にシナリオの詰めが甘かったかなと。もうすこしじっくり煮詰めれば十二分においしくなるファクターはたくさんあっただけに、ちょっと残念かな。その中では、咲紀、龍、密羽のキャラクター描写および第6話に向けての伏線配置に関してはうまくいったかなとは思えるのだけど。


って、第6話プレイはもう明日ですよ!タイトルは「失われし鎮魂歌〜ロストレクイエム」。タイトルどおり、ロストレクイエム最高潮の話ともいえるので、がんばりたい。